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突然の葬儀のときは

  1. お葬式をする、ということ

  2. 亡くなられてから、何をするのか

  3. 葬儀のギモン/お寺の選び方・家族葬

  4. 【葬儀前日】儀式の流れ/通夜勤行

  5. 【葬儀当日】儀式の流れ/葬場勤行

お葬式をする、ということ

「葬儀をしなければ。でも、一体何をすれば?」

 

そう悩む人は多いです。段取りに慣れた人が周囲にいれば頼ることもできますが、そうではない場合は頭が真っ白になっても仕方ありません。身近な方の死に際して、煩雑な手続きばかりが迫ってきてゆっくり悲しむ暇もないと感じられる方もおられるでしょう。しかし本来、葬儀やそれに伴う儀式はいずれも、私たちが喪失を受容していくために行われてきました

 

できるだけ、心静かに別れのときを過ごすため、初めてのご葬儀でも迷わないよう必要な情報や全体の流れをまとめました。ただ、こちらは当山における葬儀のお話ですので、地域やお寺さまが異なる場合はこの限りではないという点のみご了承くださいませ。

亡くなられてから、何をするのか

 1. 各所へ連絡を 

 

まだ気持ちが落ち着かないなか、いろいろなところへ連絡をするのは負担の大きいことかと思います。その気持ちを肩代わりすることはできませんが、できるだけみなさまの気持ちに沿った式にいたしますのでまずはご連絡くださいませ。

 

  <連絡先>

  • お寺

  • 葬儀社

  • (お寺と葬儀社との打ち合わせが終わったのち)ご親戚等、関係各所へ

お寺や葬儀社さまとの打ち合わせでは、どのようなかたちで葬儀を進めていくか、ということを相談します。事前に確認しておくとスムーズな事柄は「法名の有無」「お通夜と葬儀をそれぞれどこで行うか」です。

 

法名とは「釈◯◯」というかたちの、故人のこれからを共にする新たなお名前です。生前に法名をいただいている場合はそのお名前をお知らせください。お通夜や葬儀を行う場所は、ご自宅か葬儀会館の場合が多いです。みなさまがより落ち着いて過ごすことのできる場所をお選びください。

また、葬儀では基本的に僧侶が2〜3人でお勤めをすることが慣習となっています。差し支えなければ、2人あるいは3人の僧侶でのお勤めをご検討ください。

 2. ご用意していただくものがあります 

 

葬儀社さまにご依頼される場合、ほとんどの準備をお任せすることができますので、ご遺族の方々が用意すべきものはそこまで多くありません。

 

  • お念珠

どのような形状、色のものでもかまいません。葬儀のあともご法事などでお持ちいただきます。

  • 式章(しきしょう)

浄土真宗の門徒式章です。下り藤の紋がついた、首からかける帯状のものです。お持ちでなければ、無理に用意する必要はありません。

  • 故人のお念珠、式章

故人のものがある場合は、かけてあげてください。

  • 法名

故人が生前に法名をいただいている場合は、法名が記された紙(本願寺からいただいたもので、奉書紙に包んであります)をお持ちください。


 

​葬儀のギモン/ お寺の選び方・家族葬

 所属するお寺とは? 

普段、ご法事やお墓参りのためにお参りするお寺のことです。特にお付き合いのあるお寺がない場合は、ご自分で探すか葬儀社の方に紹介していただくこともできます。その際には家の宗派(覚永寺の場合は「浄土真宗本願寺派」です)がどこであるかがわかるとスムーズです。わからない場合は、葬儀社さまにご相談されるのが良いかと思います。

 

 

 家族葬ってどう? 

 

家族葬をご希望の方も少なくありませんが、「故人との別れに立ち合いたい」と思う方がご家族以外にもいるのではないか、ということも少し考えてからお決めください。家族葬にしたものの、亡くなったことをあとから知った方々が後日「お仏壇にお参りさせてほしい」と、次々と家を訪ねて来られた、という例もあります。

 葬儀前日

儀式の流れ/通夜勤行

通夜勤行(いわゆる「お通夜」のこと)は多くの場合、葬儀の前日の晩に行います。30分前後の法要となります。

故人とともに心静かに過ごすことのできる最後の夜ですので、ぜひゆっくりとお過ごしください。葬儀会館にてお通夜を行う場合も、故人に寄り添って一晩過ごすことのできる施設が整っておりますので、ご安心ください

 葬儀当日

儀式の流れ/葬場勤行

 1. 納棺・出棺 

 

故人を棺におさめ(納棺)、葬儀会場へと向かいます(出棺)。本来はこのとき、「出棺勤行」というお勤めをすることになっていますが、現在は葬儀会場に着いたのち、葬儀式の直前に行うことが多いです。

 

 2. 葬儀 

 

通常の葬儀の場合、予定時刻の1時間前ほどからお参りの方々がお越しになります。そうすると、(無理のない範囲で)個別にご挨拶をする時間になります。他の方々から語られる故人の姿を聞く機会でもあります。こういった「語り合い」を重ねるなかでご自身がケアされていくという場合も。ただ、辛いのに無理をして語り合いをする必要はありません。

また、葬儀のあいだは「何をしていれば良いのだろう?」と思われるかもしれませんが、たいてい葬儀社の方が案内してくださいますので、段取りについてはご安心ください。肝心なのは、阿弥陀さまに手を合わせ、お念仏申すことです。以下、式の流れをご説明いたします。

 

  • 帰敬式(おかみそり)

阿弥陀さまへの「すべておまかせします」という帰依の表明、そして仏弟子としての法名をいただく儀式です。生前​に法名をお持ちの方の場合は、この帰敬式はすでに本山にて済ませておいでなので、行いません。

 

  • 出棺勤行

短いお勤めをいたします。

 

  • 葬場勤行

いわゆる「お葬式」とは、このお勤めのことを言います。故人とのお別れの儀式であり、その別れを通してあなた自身が改めて仏さまのみ教えに出遇うための時間でもあります。お勤めが一通り終わったら、喪主挨拶が入ります。あまり気負わず、短くても良いのでお参りの方々へのお礼とご挨拶をお願いします。

 

 

四十九日の法要を葬儀と一緒にお勤めする、ということは覚永寺では行っておりませんので、ご承知ください。

 

 

 3. 火葬場へ向けて出棺 

 

棺のなかの故人に花を手向けるなど、(火葬場に同行されない方にとっては)お顔を見ての最後のお別れの時間を過ごをしたのち、葬儀場を出発します。火葬場へ向かいます。僧侶も同行いたします。


 

 4. 火葬・火屋勤行 

 

火葬の前に、火屋勤行という短いお勤めをいたします。お勤めの最中には、棺にお線香やお花を手向けておられる方が多いです。お顔を見てのお別れはこれが最後となります。

火葬が終わると、みなさんで収骨いたします。このとき、火屋勤行という短いお勤めを行います。

 5. その後 

 

  • ご自宅に帰ってからのお骨の扱いですが、葬儀社の方から「中陰壇」と呼ばれる台をいただくかと思います。お仏壇の横に設置して、お骨はその中陰壇のうえにご安置いたしましょう。

  • 初七日や四十九日の法要の日程を決めましょう。ここからはお寺と相談し、日程を調整していきます。初七日や、その後四十九日まで1週間ごとに勤められる法要(二七日、三七日……)はご家族のみで、四十九日には親戚やお世話になった方に声をかけてお勤めするというケースが多いです。

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