top of page

なぜ法事をするの?
いつ、どうやって法事をするの?

「ご法事って、いつ、どうやってすればいいの?」という疑問から、法事をする際の実際の準備事項、よくあるご質問などをまとめました。

​なぜ法事をするのか

親しい人が亡くなると葬儀をいたします。その後、決まった時期に縁ある方々で集まり、「年忌法要(ねんきほうよう)」を行うことになります。この年忌法要を「ご法事」と呼んでいるのです。

 

浄土真宗において、こうして時期を決めてご法事をするのは、普段の日常では忘れがちな「自分のいのちの行方」「仏さまとともに歩む人生とはどんなものか」といったことに想いを馳せる機会を持つためです。

 

先にこの世のいのちを終えていかれた方とのご縁をきっかけとして、あなた自身が阿弥陀様のみ教えをご聴聞し、仏縁を結んでいくための大切な行事なのです。

 

「今忙しいのに、法事なんて……」と思われることもあるかもしれません。しかし、そんなときこそ、お聴聞の機会を持っていただきたいのです。

ご法事にお持ちいただくものや服装

 お念珠 

お念珠は、宗派によって少しつくりが違いますが、お気になさらず、すでにお持ちのものをご準備くださいませ。

 

 式章 

門徒式章をお持ちの場合はご準備ください。必ずなければいけないものではございませんが、購入を希望される場合はお寺にご相談くださいませ。

 

 お経本 

お経本をご用意いただき、ぜひご一緒にお勤めいたしましょう。お持ちでない場合はお貸しすることもできますので、お気軽にお尋ねください。

 

 お供えもの 

お花やお菓子、果物などをご準備ください。お寺でご法事をされる際には、お花はお寺の方で準備しておきます。その場合は「お花代」を包んでいただくと助かります。

 

 礼服に準ずる服装 

新調される必要はありませんが、できるだけ礼服やスーツ、ジャケットなど、仏さまに対して失礼のないような服装をお召しになってください。ジーパンやタンクトップ、短パン、裸足などは避けましょう。

いつ法事をするのか

一回忌は、お亡くなりになってから1年後のご命日にお勤めをいたします。それから後は、亡くなられた年を1年目と数え、3年目に三回忌を、7年目に七回忌を、以降同様に十三回忌、十七回忌、二十五回忌、三十三回忌、五十回忌、百回忌(百回忌以降は50年ごと)をお勤めする習いとなっています。

【参考】

 

<2022年1月に亡くなられた場合>

  • 2022年1月〜4月……葬儀、七日勤め、四十九日法要、百回忌

  • 2022年8月……初盆法要

  • 2023年1月……一回忌

  • 2024年1月……三回忌

  • 2028年1月……七回忌

  • 2034年1月……十三回忌

ご法事はご命日を目安にお勤めするものですが、決して「ご命日までにしなければならない」「絶対にご命日の当日でなければならない」ということはありません。ご都合の良いタイミングをご相談くださいませ。

どこでご法事をするのか

ご法事は、お寺でされる方と、ご自宅でされる方がいらっしゃいます。どちらがより良い、といったことはございませんので、ご都合の良い場所をお選びください。

 

ご自宅の場合は、慣れた空間で行うため、親しみ深い雰囲気のご法事となります。小さな子どもさんがいらっしゃる場合にも、安心かと思います。

 

お寺の本堂でのご法事は、お寺にお参りする尊い機会となります。また、本堂はみなさまの先祖の方々が護持し、仏さまに手を合わせてこられた歴史ある空間でもあります。心安らかにお過ごしいただけますよ。

どうやってご法事をするのか

1. 日取りの相談 

お電話などでご相談いただき、法事の日時と場所(お寺orご自宅)を決定しましょう。土日はご法事が集中いたしますので、お早めにお決めいたくとスムーズです。また、ご自宅でご法事をされる場合は、駐車場の有無などもお伝えいただけると助かります。年忌法要とともに納骨法要も併修する場合も、このタイミングでその旨ご相談ください。

 

2. 参列者への案内 

有縁の方々へご法事の日程をお知らせします。ご参集いただく時間については、余裕をもった時間をお伝えしておくと、時間通りに始めることができます。

 

3. さまざまな準備 

必要な場合に限りますが、お斎や会食の手配、茶の子(返礼品)などの準備もご法事までに済ませておきます。

 

4. 再確認 

1週間前ほどを目安として、再度お寺にお電話いただき、法事の日時や場所に相違ないかご確認いただくと安心です。

 

5. お墓やお仏壇の清掃 

ご法事の前に、お墓やお仏壇を綺麗にしておきましょう。遠方にお住まいで、事前にお墓の清掃が難しい場合は、ご法事の時間よりも早めに来てお掃除をするという方法もあります。

 

6. お供えものの準備 

ご自宅でのご法事の場合は、お仏壇のお花(色花)やお仏飯、果物などをお供えします。新たに祭壇などをご用意いただく必要はありませんが、お写真などを飾る場合はお仏壇の脇にご安置なさると良いでしょう。また、お焼香のための道具を一式(焼香用の炭、お香、焼香用のお盆)ご用意ください。炭はご法事の20分前を過ぎたころに火を入れるとちょうど良いはずです。

ご法事当日の流れ

【お寺でのご法事】

 

  1. ご来山なさったら寺の者にお知らせください。庫裏にご案内いたします。

  2. お供えものをお持ちの場合は、こちらでお供えいたしますので、お知らせください。また、ご法事のことについて不明点やご相談したいことがあれば、直前でもかまいませんので、お尋ねください。

  3. 5分前までにはお席についていただき、心静かにお待ちくださいませ。準備が整いましたら、ご法事をはじめます。

  4. 住職がお念仏いたしましたら、ご一緒に合掌礼拝をしてください。勤行(お経を読みます。ぜひご一緒にお勤めいたしましょう)の際には、順番にお焼香をしていただきます。タイミングがわからない場合は、お知らせいたします。

  5. 続いてご法話がございます。阿弥陀様のみ教えをお聞かせいただく、とても大切な時間です。

  6. 法事が終わり、ご挨拶を済ませましたら住職は失礼いたします。

  7. 解散となります。

 

【ご自宅でのご法事】

 

  1. 参列者の方を仏間へご案内します。また、自分が参列者の立場になった場合は、仏間に案内されたらすぐにお仏壇の前に座って、合掌礼拝をして仏さまにご挨拶するのがマナーです。このとき、参列者からのお供えものも、お仏壇にお供えしましょう。

  2. みなさんがお揃いになり、法事が始められる準備が整ったら、住職にお伝えください。法事のことについて何かご不明点があれば、ご法事の前にお尋ねください。

  3. 住職がお念仏いたしましたら、ご一緒に合掌礼拝をしてください。勤行(お経を読みます。ぜひご一緒にお勤めいたしましょう)の際には、順番にお焼香をしていただきます。タイミングがわからない場合は、お知らせいたしますので、ご相談ください。

  4. 続いてご法話がございます。阿弥陀様のみ教えをお聞かせいただく、とても大切な時間です。

  5. 場合によっては、続いて納骨法要や会食を行います。

bottom of page